ハスオビヒメアツバ
ハスオビヒメアツバ

ハスオビヒメアツバ 前翅中央から翅頂寄りにハの字形の黒点があります。撮影日:2013/06/06 場所:勿来の関

ハスオビヒメアツバ 下唇鬚の細くなった先が急に上方へ曲がっています。撮影日:2013/06/06 場所:勿来の関

ハスオビヒメアツバ 前翅長が7~8mmの小さな蛾です。撮影日:2013/06/06 場所:勿来の関
ヤガ科ミジンアツバ亜科のハスオビヒメアツバを紹介します。この蛾はウスオビヒメアツバと酷似していて,同定するのに苦労してきました。私が写した蛾の前翅長は7~8mmありました。
その2種類の蛾の違いは,次の通りです。
ハスオビヒメアツバ ウスオビヒメアツバ
分布 北海道~九州 本州~九州
前翅長 6.5~8mm 記述なし
出現月 4~5,7~9 6~7
特徴 前翅前縁中央より外縁の方に 前翅前縁中央より外縁の方に
ハの字形の黒点 大きな斑紋
分布を見るとウスオビヒメアツバは暖かい地方の蛾のようです。
前翅前縁中央より外縁の方に大きな斑紋がある画像が「みんなで作る日本産蛾類図鑑」に掲載されています。でも,困ったことに私が写した蛾のようにハの字形の黒点を持つ画像もありました。雄雌の違いなのか,どちらのタイプもいるのか分かりません。この点について触れているのは次のURLのサイトです。
http://mushinavi.com/navi-insect/data-ga_atuba_hime_hasuobi.htm
大きな斑紋がある画像を掲載しているのは,3つありました。1つは「みんなで作る日本産蛾類図鑑」,2つ目のサイトのURLは下です。
http://bioinfo.lowtem.hokudai.ac.jp/db/modules/zukan/index.php?action=node&node_id=3387
もう1つはハスオビヒメアツバとウスオビヒメアツバを混同しているように思われます。
ハの字形の黒点をもつ画像の掲載が,多いことからウスオビヒメアツバは少ないと思っています。
勿来の関で見られるこの蛾は,「ハの字形の黒点」と分布から考えてハスオビヒメアツバと考えました。
従いまして,私のHP「北茨城・勿来 周辺の博物誌」の中の「蛾の図鑑」ヤガ科アツバ類4のウスオビヒメアツバをハスオビヒメアツバと訂正しなければなりません。
ハスオビとは斜め(はす)になった外横線の内側が濃くなっているのを帯に見立てているものと思われます。ヒメとは小さいという意味です。
五七五
ハスオビは ハの字の点で 区別でき
決め手なり でかい黒斑 ウスオビだ
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