カギモンキリガ 春出現する蛾
ブログ54カギモンキリガ 春出現する蛾

カギモンキリガ 頭部側に一対,その左側にも一対の鉤があります。 撮影日:2013/04/06 場所:勿来の関
前にカギモンヤガを紹介しました。今回はカギモンキリガです。ヤガとキリガが違うだけで紛らわしい名前の蛾です。私はカギモンヤガの記事を書いている途中で,この2種類の蛾が持っている「カギ」の意味に気が付きました。
カタカナで「カギ」と書かれてしまいますと意味が通じませんが漢字で表記されれば分かります。でも,残念ながら生き物の名前はカタカナで表記していますので意味が通じなくて困ります。
前置きが長くなりました。本論に入ります。
(残念ながらキリガの意味は分かりません。)
カギモンヤガは「鍵紋矢蛾」です。
カギモンキリガは「鉤紋キリガ」です。
同じカギでも,一方は錠前を開ける鍵で,もう一方は物を引っ掛ける鉤だったのです。
よく見るとカギモンキリガには,2種類の鉤の紋があります。頭部に近い方は,平潟の魚屋さんが使う手で握る部分が木でできていて,その先に金属でできた鉤が着いている道具に似ています。前翅中央より外縁に近い方にはL字形の鉤が見られます。

カギモンキリガ 撮影日:2013/04/06 場所:勿来の関
ところで,なぜヤガというか予想がつきますか。ヤガ科に属する蛾の多くは止まったときの形が,二等辺三角形になります。丁度それが矢の先の部分に似ているので矢蛾になったと思っています。
短歌と五七五
翅の紋を 見ればヒントが ついてます 物を引っ掛ける 鉤がついてる
紋を見て カギモンヤガは 鍵紋で カギモンキリガ 鉤紋と知る
紋違う カギとは言うが 鉤と鍵
漢字なら 意味が分かるが カタカナじゃ
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