・ヤブガラシに集まる昆虫
ヤブガラシに集まって来る昆虫たちを紹介します。
ツルを伸ばして成長する植物の中にヤブガラシがあります。この植物は薮を枯らしてしまうほど生い茂るのでヤブガラシと名付けられました。真夏にオレンジ色の小さな花を咲かせます。薄緑色の花弁4枚と雄しべは開花後まもなく取れてしまいます。だから,普通雌しべが真ん中に1本立っている姿しか見られません。
この花は蜜を出すので多くの昆虫が集まって来ます。

口を伸ばして蜜を吸うアオスジアゲハ 撮影日:2010/09/02 場所:平潟
最初に,紹介するのはアオスジアゲハです。平潟にはこのアオスジアゲハが沢山います。それはこの幼虫が食べるクスノキ科の植物が沢山繁っているからです。特に多いのはタブノキです。

キアゲハ 撮影日:2010/09/01 場所:平潟
次はキアゲハです。幼虫はセリ科の植物を食べます。

キタテハ 翅を立てて止まるのでタテハの名が 撮影日:2010/09/03 場所:平潟
3番目のチョウはキタテハです。翅を立てて止まるのでタテハチョウの仲間です。後翅の中央付近には白い「く」の字の紋があります。表はヒョウ柄の模様です。

キタテハの表の模様 撮影日:2010/09/03 場所:平潟

モンキアゲハ 撮影日:2010/09/01 場所:平潟
最後の黒っぽいチョウはモンキアゲハです。後翅表側の紋は白っぽく見えますが,紋が薄黄色なのでモンキアゲハと名がつけられました。
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シクラメン 育て方のこつ

シクラメン育て方のこつとは 撮影日:2013/02/26 場所:平潟
この花は三つの名を持っています。
普通,シクラメンと呼ばれていますが,「ブタノマンジュウ」とか「カガリバナ」という和名(日本の図鑑に載っている名)も持っています。
種子ができると花茎が丸くなります。更に,塊根も円いので丸まったとか円い言う意味のサイクル(cycle)から,シクラメン(Cyclamen)と名付けられたのでしょう。
最初の方の和名は植物学者大久保三郎がつけました。
原産地では雌豚の餌(sow bread)にしていたようです。雌豚が好んで食べるようなのでパンよりまんじゅうの方が合っているだろうと思われて「ブタノマンジュウ」と名付けたように推測されます。
もう一つの和名は,「ブタノマンジュウ」では,この可憐な花に似つかわしくないと思われていた牧野富太郎博士が名付けたそうです。
ある日本の貴婦人(おそらく九条武子)が「篝火(かがりび)の様な花」と言われたのを聞いた博士が,それをヒントにカガリバナと名付けたと言われています。
シクラメンを育て始めた頃の失敗例を3つ紹介します。
最初の失敗は暖かい部屋に置いたので早く枯らしてしまいました。一般に,植物は寒さに弱いと思っていた私は,寒い台所よりストーブを焚いて暖かくしている居間の方がよいと思ったからです。ときどき,ストーブの前にも置いてあげました。暑いと逆に夏眠に入ってしまうようです。寒さに強い植物だとは知りませんでした。
次の失敗は日の当たる外に置いたことです。早く弱ってしまいました。
少しでも多く葉に光を当てたら養分が沢山できて効果があると思ったのです。おそらく,日光の効果よりも風に当たったのが悪かったと思います。
最後の失敗は毎日,水を上からあげたことです。水をあげているのに,だんだん弱ってきました。花屋さんに相談したら,「水のやり過ぎです。しかも,上からあげたからです。土の表面にカビが生えシクラメンを弱らせてしまうんです。」と言われました。花屋さんが指摘したように表面にはカビが所々に生えていました。
今は,台所に置きっぱなしにしてありす。花茎が少し傾いてきたときに水の入ったバケツに入れて水をあげています。これが一番シクラメンにとってはいいようです。何度か失敗したおかげで,3月中頃まで花を楽しむことができるようになりました。
①暖かい場所には置かない。夏眠してしまう。
②水は花茎が傾いてきたとき下からあげる。
因みに,シクラメンを病気で入院している人に差し上げると嫌われます。
四苦八苦につながるし,シは死に,クは苦に通じるからです。
それで,シクラメンをサイクラメンと呼ぶ人がいるとか。

やっと育て方が分かりかけてきたシクラメン 撮影日:2007/02/04 場所:平潟