・旬の魚 平潟港 ③

カガミダイ 方言でギンダイ マトウダイよりこちらの方が美味い 撮影日:2013/2/27 場所:平潟港
以前に,「旬の魚平潟港②」で紹介したカガミダイ,平潟港ではギンダイと呼ばれている魚です。やっと全体の様子が分かる写真が撮れました。今日2013年2月28日もあまり捕れず,市場には出回らないでしょう。いつ食べても美味しい魚です。
カガミダイは口から背びれまでが,凹む特徴があります。大部分の魚は出張ります。
体中央付近が黒ずんでいてマトウダイと思われますが,その魚の紋はもっと黒く大きいです。

メダイ アゴナシとも 撮影日:2013/2/27 場所:平潟港
体に比べて目が大きいのでメダイと呼ばれます。あごの発達が悪いのでアゴナシとも言われます。

白い縦縞が目立つイシナギ 平潟港ではスネヤ 撮影日:2013/2/27 場所:平潟港
白い縦縞が目立つ魚です。中央付近の茶褐色の筋が上の筋と合流しています。この白い縞模様は大きくなると消えるそうです。イノシシのうり坊にあって大人のイノシシには無いのと同じです。
図鑑には縦縞とあるが,そうではなく横縞だろうと思っていました。でも,魚の場合も頭を上にして縦か横か決めているのだと気が付きました。
とても大きくなる魚で2m近くにもなります。捕った人といっしょに写した写真を見てその大きさに驚きました。

子持ちヤナギ 桃色に見える部分に卵がある 撮影日:2013/2/27 場所:平潟港
体の体型が流線型をしていて細長い葉のヤナギに似ていることから名付けられました。
小さい頃,このヤナギを干したものを好んで食べた記憶が残っています。わずかに塩気がある淡泊な味が好きでした。市場ではこのように腹を上にしておくのが不思議だった私は
「どうして腹を上にして白い方を見せているのですか。」
「それは裏を上にした方が子どもを持っているかどうか直ぐ分かるでしょう。それに,きれいに見えるからです。」
と教えてくれました。でも,茶褐色をした表を上にした方が,私は自然で好きです。

ホウボウ 進化した胸鰭が見える 沢山いるのはハダカイシモチ 撮影日:2013/2/27 場所:平潟港
最後に登場したのはホウボウです。この仲間は胸びれが海底を歩くのに都合よく進化しています。この写真のように3本の骨のようなものを使って歩くようです。以前に紹介したカナガシラより体が黒みがかり斑になっています。目の回りの様子も違います。私はこのホウボウはあまり好きではありません。骨ばかりほうぼうにある感じだからです。

カナガシラと違い斑模様が目立つ 撮影日:2013/2/27 場所:平潟港
カガミダイとマトウダイどちらが美味
小さい頃の思い出
私が小さい頃,食卓にカガミダイが出ると喜んだものです。小骨も鱗も無く皮ごと食べられ美味しかったからです。特に,鰭に近い部分(縁側)は脂がのっていて美味しいです。
カガミダイということを知る
この魚をギンダイと呼んでいました。銀色をしていてタイのように平べったいので,子どもながらにも銀鯛だと思い込んでいました。
ところが,「原色魚類検索図鑑」(北隆館)を開くとギンダイは出ていません。ここで前に進めず困ってしまいました。そのとき幸運にもマトウダイが頭に閃きました。とてもよく似ているマトウダイを調べれば近くにギンダイが載っていると思ったからです。「カガミダイ」としてすぐ脇に出ていました。図鑑によるとギンダイと呼ぶのは小名浜と富山だけのようです。
北茨城でも知られていない
でも,磯原のお友だちに「ギンダイ食べたことある。」と聞くと名前すら聞いたことがないと言います。スーパーで見かけることは,ほとんどありませんから見たり,食べたりしたことが無いのです。昔より捕れなくなってきたからでしょう。
私の食感
マトウダイには体の真ん中に黒くて円い紋があります。この紋のおかげで,カガミダイと簡単に見分けがつきます。肉が薄いカガミダイと比べて,肉が厚くぼそぼそした食感で,私にはお世辞にも美味いとは感じません。味がよく染み込まないからでしょう。
大部分の人の食感
今日,平成25年2月25日(月)にWeb図鑑をみたら,「カガミダイはマトウダイよりも味が落ちる。」と出ているではありませんか。どなたもカガミダイのほうが美味しいという方はありませんでした。
結論
そこで,どちらの魚が美味いか家族に話を聞きました。誰もカガミダイの方が美味しいと言いました。ぼそぼそしているというのです。食感まで私と同じだったのでほっとしました。おそらくあまり捕れないから,食べたことがないのでどちらが美味いか分からないのかも知れないと予想しています。
私はカガミダイの名誉のためにこの記事を書きました。
リンク:カガミダイ
私が小さい頃,食卓にカガミダイが出ると喜んだものです。小骨も鱗も無く皮ごと食べられ美味しかったからです。特に,鰭に近い部分(縁側)は脂がのっていて美味しいです。
カガミダイということを知る
この魚をギンダイと呼んでいました。銀色をしていてタイのように平べったいので,子どもながらにも銀鯛だと思い込んでいました。
ところが,「原色魚類検索図鑑」(北隆館)を開くとギンダイは出ていません。ここで前に進めず困ってしまいました。そのとき幸運にもマトウダイが頭に閃きました。とてもよく似ているマトウダイを調べれば近くにギンダイが載っていると思ったからです。「カガミダイ」としてすぐ脇に出ていました。図鑑によるとギンダイと呼ぶのは小名浜と富山だけのようです。
北茨城でも知られていない
でも,磯原のお友だちに「ギンダイ食べたことある。」と聞くと名前すら聞いたことがないと言います。スーパーで見かけることは,ほとんどありませんから見たり,食べたりしたことが無いのです。昔より捕れなくなってきたからでしょう。
私の食感
マトウダイには体の真ん中に黒くて円い紋があります。この紋のおかげで,カガミダイと簡単に見分けがつきます。肉が薄いカガミダイと比べて,肉が厚くぼそぼそした食感で,私にはお世辞にも美味いとは感じません。味がよく染み込まないからでしょう。
大部分の人の食感
今日,平成25年2月25日(月)にWeb図鑑をみたら,「カガミダイはマトウダイよりも味が落ちる。」と出ているではありませんか。どなたもカガミダイのほうが美味しいという方はありませんでした。
結論
そこで,どちらの魚が美味いか家族に話を聞きました。誰もカガミダイの方が美味しいと言いました。ぼそぼそしているというのです。食感まで私と同じだったのでほっとしました。おそらくあまり捕れないから,食べたことがないのでどちらが美味いか分からないのかも知れないと予想しています。
私はカガミダイの名誉のためにこの記事を書きました。
リンク:カガミダイ
旬の魚 カナガシラ 平潟港 ②

カナガシラ(ホウボウ科) 撮影日:2013/3/22 場所:平潟市場
平潟市場ではこの魚をホウボウと呼んでいますが正しくは,カナガシラです。 ホウボウ科の魚なので,そう呼んでいるのでしょう。横から見ると上顎の先が少し前に突き出ています。このカナガシラは鮮やかな赤い色をしていますが,ホウボウはもっと黒ずんだ色で白い斑模様があります。
ホウボウ科の魚は方々で捕れるから名付けられたのかもと・・・。

カガミダイ平潟市場ではギンダイと呼ぶ 食べてはこちらが美味い 撮影日:2013/3/22 場所:平潟市場
この銀色に光っている魚はカガミダイです。鱗が無く鏡のように光っていることから名付けられたのでしょう。平潟市場ではギンダイと呼んでいます。タイといってもタイの仲間ではなくマトウダイ科の魚です。ただ,平べったい体型をしているので語尾にタイを付けたのでしょう。
カガミダイもマトウダイもよく似ていますが,後者には体側中央に黒くて円い紋があるので簡単に区別がつきます。見かけ以上に大きく違うのは味です。
マトウダイよりも味が落ちると皆さんいいますが,断然カガミダイに敵いません。マトウダイは味が染み込まずぱさぱさした感じで美味しいと感じたことはありません。カガミダイは煮ても塩焼きにしても味が染みていて美味いです。特に鰭に近い部分(縁側)の肉はとても美味しくて,いつも奇麗に食べています。

マイカと間違いそうなヤリイカ 撮影日:2013/3/22 場所:平潟市場
これらのイカはヤリイカか,それともマイカか分かりますか。
以下の2点かヤリイカの特徴です。
①付いている鰭(帽子のように見えるもの)が大きく,先端から外套膜(頭 のように見える部分)の半分頃までに達している。
②新鮮なイカでも白っぽく色が濃い赤茶色にならない。
以上の理由で,この写真のイカはヤリイカです。マイカと同じくらい大きなヤリイカいるなんて驚きでした。マイカよりヤリイカの方が高く売れます。寿司屋さんで出るイカは,このヤリイカです。

寿司屋で出るのは,このヤリイカ 撮影日:2013/3/22 場所:平潟市場

アナゴ科の魚 撮影日:2013/3/22 場所:平潟市場
これらはアナゴ科の魚です。ウナギに似た味で美味しく食べられます。高いウナギは手が出ないのでアナゴで我慢しています。

やがてブリに出世するイナダ 撮影日:2013/3/22 場所:平潟市場
平潟市場ではイナダと呼んでいます。体長が1m近くになればブリと呼ばれますが,まだ,小さく40cmしかありませんでした。
ブリは成長とともに名前が変わり,出世魚とされています。 東京付近などでは15cmくらいまでのものをワカシ,40cmくらいをイナダ,60cmくらいをワラサ,90cm以上のものをブリといいます。
旬の魚 平潟港
平潟港に水揚げされる魚貝類・軟体類等を紹介します。
詳しく知っているもの以外,ふだん呼んでいる名前で紹介します。
まず最初に,アジを紹介します。
アジには側線に沿って,とげ状の鱗(黄色の矢印)のようなものがあります。
食べるときには,これを取らないと硬くて食べられません。
平潟ではゼイゴと呼んでいます。
このゼイゴが付いている魚はアジの仲間のトレードマークです。

味がよいのでアジなのかも 撮影日:2013年2月19日 場所:平潟港
次の魚はイシモチです。蒲鉾の材料になります。おいしい魚です。
私は見た目がよくなかったので,しばらくの間食べずにいました。
あるとき食べたら旨かったので,早く食べていればよかったと後悔しました。 平潟では,この魚は鱗が落ちやすく無いように見えるので,ハダカイシモチと呼んでいます。

美味しいイシモチ 撮影日:2013年2月19日 場所:平潟港
次はアンコウです。見た目は悪いですがおいしい魚です。冬特に味がよいようです。日本では,常磐沖から銚子沖までのものが有名です。平潟港にはよく水揚げされます。骨以外は全て食べられます。
「どぶ汁」や「ともず」にして食べています。
皮のゼラチン質も美味しいし,肝は魚のフォアグラと言われています。
一昔前は、アンコウは売り物にならず捨てたり,畑の肥やしにしたりしていたそうです。とても信じられない話です。

見た目悪いが食べれば旨いアンコウ 撮影日:2013年2月19日 場所:平潟港
次はマイカです。スルメにするのでスルメイカとも呼ばれています。
色っぽいものと赤味がかったものが樽の中に入っていますが何が違うかご存じですか。
鮮度が違うのです。
白くなるほど生きが弱っています。赤味が濃いほど高い値で売れます。
このマイカを細く切り,つぶした肝を混ぜ合わせ塩辛を作ります。

スルメや塩辛にされるマイカ 撮影日:2013年2月19日 場所:平潟港
最後は,ヤリイカです。鰭の付いている部分が槍のように尖っているからと言いますが,マイカだって尖っているのでよい呼び方ではないと思います。
スーパーでこの2種類のイカが売られていたので違いを探しました。鰭は頭のように見える部分(実際は頭ではない)に付いていますが,この鰭の大きさが違うのです。ヤリイカの鰭は大きく頭のように見える部分の半分程度(写真の矢印から矢印まで)あります。
一方,マイカの鰭はその先の方に小さく付いています。
平潟でこのヤリイカを煮て食べるというとびっくりされます。
刺身では足の方が美味しく感じています。
刺身で食べるからです。でも,私は煮て食べた方が美味しく感じています。

平潟では刺身で食べるヤリイカ 撮影日:2013年2月19日 場所:平潟港
詳しく知っているもの以外,ふだん呼んでいる名前で紹介します。
まず最初に,アジを紹介します。
アジには側線に沿って,とげ状の鱗(黄色の矢印)のようなものがあります。
食べるときには,これを取らないと硬くて食べられません。
平潟ではゼイゴと呼んでいます。
このゼイゴが付いている魚はアジの仲間のトレードマークです。

味がよいのでアジなのかも 撮影日:2013年2月19日 場所:平潟港
次の魚はイシモチです。蒲鉾の材料になります。おいしい魚です。
私は見た目がよくなかったので,しばらくの間食べずにいました。
あるとき食べたら旨かったので,早く食べていればよかったと後悔しました。 平潟では,この魚は鱗が落ちやすく無いように見えるので,ハダカイシモチと呼んでいます。

美味しいイシモチ 撮影日:2013年2月19日 場所:平潟港
次はアンコウです。見た目は悪いですがおいしい魚です。冬特に味がよいようです。日本では,常磐沖から銚子沖までのものが有名です。平潟港にはよく水揚げされます。骨以外は全て食べられます。
「どぶ汁」や「ともず」にして食べています。
皮のゼラチン質も美味しいし,肝は魚のフォアグラと言われています。
一昔前は、アンコウは売り物にならず捨てたり,畑の肥やしにしたりしていたそうです。とても信じられない話です。

見た目悪いが食べれば旨いアンコウ 撮影日:2013年2月19日 場所:平潟港
次はマイカです。スルメにするのでスルメイカとも呼ばれています。
色っぽいものと赤味がかったものが樽の中に入っていますが何が違うかご存じですか。
鮮度が違うのです。
白くなるほど生きが弱っています。赤味が濃いほど高い値で売れます。
このマイカを細く切り,つぶした肝を混ぜ合わせ塩辛を作ります。

スルメや塩辛にされるマイカ 撮影日:2013年2月19日 場所:平潟港
最後は,ヤリイカです。鰭の付いている部分が槍のように尖っているからと言いますが,マイカだって尖っているのでよい呼び方ではないと思います。
スーパーでこの2種類のイカが売られていたので違いを探しました。鰭は頭のように見える部分(実際は頭ではない)に付いていますが,この鰭の大きさが違うのです。ヤリイカの鰭は大きく頭のように見える部分の半分程度(写真の矢印から矢印まで)あります。
一方,マイカの鰭はその先の方に小さく付いています。
平潟でこのヤリイカを煮て食べるというとびっくりされます。
刺身では足の方が美味しく感じています。
刺身で食べるからです。でも,私は煮て食べた方が美味しく感じています。

平潟では刺身で食べるヤリイカ 撮影日:2013年2月19日 場所:平潟港