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クロスジギンヤンマ

2017年5月28日(日)
クロスジギンヤンマ 撮影日:2017/05/28 場所:勿来の関

 トンボ目ヤンマ科ヤンマ亜科のクロスジギンヤンマを紹介します。
 周辺が林で囲まれている小さな池に用事があって立ち寄りました。
 池のスイレンは蕾が膨らんでいます。

クロスジギンヤンマ雌。
スイレンの葉の上に乗り腹端を水中に沈め葉裏に産卵するクロスジギンヤンマ雌。
雌の胸部にも黒い筋模様があり名前の由来になっています。

 スイレンを見ていると突然ギンヤンマのようなトンボが現れ水面近くを右往左往し始めました。
 その内,葉の上に乗ると腹端を水中に入れ産卵を始めました。
 スイレンの葉裏に卵をつけているようです。
 場所をあちこち移動して産卵しています。
 時刻は午前7時30分頃です。

クロスジギンヤンマの交尾。
産卵しているところへ突然,雄が現れ交尾を始めました。上が雄のクロスジギンヤンマで雌(赤矢印)は水面近くに居ます。
雄は黒い腹部に青い斑模様(青矢印)があります。
雄の胸部にも黒い筋(緑矢印)があります。

 そんなとき突然,雄が現れ交尾が始まりました。
 それは5秒間くらいの短い時間でした。
 水しぶきを上げ無理矢理交尾をしているように見えました。
 雄は雌から離れましたが,濡れた体から水を切ろうと雌は腹端を高く上げていました。
 その後何度も雄は水面をパトロールしました。
 しかし,雌は一度も姿を見せませんでした。

濡れてしまった雌のクロスジギンヤンマ。
腹端を上げることで濡れた体の水を流し落としているクロスジギンヤンマ雌。
雌の黒い腹部には黄色の斑模様があります。


 科名 トンボ目ヤンマ科ヤンマ亜科
 和名 クロスジギンヤンマ
 大きさ 体長 71~81㎜
 分布  本州,四国,九州,奄美大島
 出現月 4~7月
 食餌動植物 
 特徴 胸部側面に黒条があります。出現時期はギンヤンマより早いです。

 クロスジは 胸の黒筋 由来なり


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tag : クロスジギンヤンマ

ムカシヤンマ

2016年6月9日(木)
ムカシヤンマ 撮影日:2016/06/08 場所:勿来の関

 トンボ目ムカシヤンマ科のムカシヤンマを紹介します。
 ふと,足元を見ました。するとオニヤンマのようなトンボが道路に止まっています。
 オニヤンマが道路に止まるのは滅多にありませんし,オニヤンマの複眼は緑色ですからオニヤンマではありません。

ムカシヤンマ
道路から飛び上がり素早く蛾を捕まえると柵に止まり食べ始めたムカシヤンマ
 どうしたのだろうと思った瞬間,前方に飛び上がりました。飛んでいる蛾を素早く捕まえると柵に止まり食べ始めました。
 写真を撮るのは今しか有りません。食事中は警戒が甘くなるからです。いろいろな方向から撮りましたが,腹端の様子をよく撮るのを忘れてしまいました。

ムカシヤンマ
ここぞとばかりにいろいろな方向から写したムカシヤンマ。
 オニヤンマと違って胸背には縦の黄紋は無く,長四角の紋(赤矢印)があります。
 腹部には大小一個ずつの黄紋が対になって並んでいます。
 不思議に思うことがあります。それは何百mも離れている愛知県でもほとんど同時期に見られることです。
 そのことを白竜雲さんのブログ「♪自然への回帰」で知りました。

ムカシヤンマ
胸背にある長四角の紋を手掛かりに調べたムカシヤンマ。

 科名 トンボ目ムカシヤンマ科
 和名 ムカシヤンマ
 大きさ 体長 63~72㎜
 分 布 本州,九州
 出現 4~8月
 食餌動植物 
 特徴 幼虫は水に入ることはほとんどなく,湿ったコケの中にトンネルを掘って住み、半水生の生活をします。成虫になるのに約3年かかるといわれています。

ポイントは 胸に有る紋 四角なり


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tag : ムカシヤンマ

ニホンカワトンボ

2016年6月1日(水)
1202 ニホンカワトンボ 撮影日:2016/05/29,05/19 場所:勿来の関

 トンボ目カワトンボ科のニホンカワトンボを紹介します。
 ドクダミの花の写真を撮ろうとして,しゃがみ込んでいると目の前にすうっと綺麗なカワトンボの仲間が現れました。

ニホンカワトンボ
手前のトンボを写そうとしていたらもう1匹現れたニホンカワトンボ
 カメラを出して写そうとすると,何ともう1匹が現れ,少し離れた所に止まりました。このとき腹部を斜め上45度くらいにしていました。

ニホンカワトンボ
何度か場所を離れては戻りを繰り返したニホンカワトンボ
 2,3回その場を離れました。2匹ともまた同じ所に戻り腹部を上げて止まります。
 何か縄張り争いをしているように見えます。これが雄同士なら理解できます。でも,このカワトンボの縁紋は白です。更に,複端が膨らんでいて雌であることを裏付けています。
 何のために腹端を上げているのでしょう。

ニホンカワトンボ
何故雄同士でないのに,縄張り宣言をするかのように腹端を上げるか謎だったニホンカワトンボ。
 その答えは,最後の写真にヒントが隠されていると思われます。腹端を上げないときは,翅で腹部が被さってしまいます。腹端を上げれば,翅と腹部が離れ日光がよく当たるようになります。詰まり,雌同士で仲良く日向ぼっこをしているのでしょう。

ニホンカワトンボ
腹端を上げていないときは翅が被さってしまうニホンカワトンボ。

 科名 トンボ目カワトンボ科
 和名 ニホンカワトンボ
 大きさ 体長 オス50~68 ㎜ メスが47~61 mm
 分布 北海道,本州,四国,九州
 出現期 4~7月
 食餌動植物 小型昆虫です。
 特徴 前翅の隆条は4本です。雄の触角は櫛状,雌は鋸歯状です。

カワトンボ きらきら光り 空を飛ぶ


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tag : ニホンカワトンボ

勿来の関周辺で見られるトンボ

2015年5月25日(月)
勿来の関周辺で見られるトンボ 撮影日:2015/05/22~05/25 場所:勿来の関・平潟

 勿来の関周辺で見られるトンボを紹介します。
 ムカシヤンマ ムカシヤンマ科 分布:東北以南の本州と九州 2015/05/22,勿来の関
 オニヤンマの複眼は青緑でムカシヤンマはくろずんでいます。
 ヤゴは水中でなく湿ったコケにトンネルを掘って住むそうです。
 成虫になるまでに3年かかるそうです。
ムカシヤンマ
幼虫を撮っていたら突然姿を現しすぐ脇に止まりまったムカシヤンマ

ムカシヤンマ
複眼が黒ずんでいるのでオニヤンマでなくムカシヤンマと分かりました。胸部全面に方形の紋が2つあります。

コシアキトンボ
ツマキホソハマキモドキを見つけにいったのですが,居なかったのでトンボ撮りにかえました。近付いても逃げずにいたので羽化したばかりのコシアキトンボです。それを証明するように腰の部分が黄色を帯びています。
 コシアキトンボ トンボ科 分布:本州,四国,九州(北海道には分布しません) 2015/05/25 北茨城市
 未成熟のオスは黄色を帯びます。

アオモンイトトンボ
海に近いこの沼には,アオモンイトトンボもいます。腹部で最後の節が10節です。第8節がほとんど全て青いのでアオモンイトトンボと分かります。
 アオモンイトトンボ イトトンボ科 分布:本州,四国,九州
 アジアイトトンボにも非常に似ています。見分け方は青い紋の位置で決まります。
 アオモンイトトンボは第8節がほとんど全部青くなっています。


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tag : ムカシヤンマコシアキトンボアオモンイトトンボ

ヒメアカネ

2014年9月13日(土)
ヒメアカネ   撮影日:2014/09/13 場所:勿来の関

 トンボ目トンボ科アカネ属のヒメアカネを紹介します。
 何の繭(まゆ)か分からないでいたものの名が分かったのでそれを写していました。すると,どこから現れたのでしょう。見たことがない橙色のトンボが突然現れ肩に一瞬だけ止まって3m先のツツジの上に止まりました。如何にも私を写してといわんばかりです。
ヒメアカネ♀
胸部上面には黒い筋が3つあるヒメアカネ♀。額上部には細い黒い横筋があるので雌だと分かります。
 すかさず横・斜め前方・横前方から写しました。
 ①胸部上面に3黒条があります。
 ②胸部上面にある2本の黄色い筋のI字上下に黄小円紋があります。
 ③額上部に細い黒横筋(眉斑)があります。
 以上3つの理由からヒメアカネ♀と同定しました。

ヒメアカネ♀
胸部上面の黄色の筋には上下に黄小円紋があって同定しやすいヒメアカネ。
 ヒメアカネ♀に会った場所から13m北の方に進んでいくと湿地があります。トンボがいないか探していると赤トンボの仲間が葉に止まっています。近づけないのでデジカメのズームを最大にして写しました。
 上述した①と②が確認できるのでヒメアカネ♂と同定しました。ここで縄張りを張っているのでしょうから,誕生した湿地なのだろうと思っています。

ヒメアカネ♀
胸部側面には細い黒筋2本があるヒメアカネ。
 国内最小の赤トンボなのでヒメアカネと名付けられました。
 ヒメには外の物と比べて小さいとか,可愛いとかの意味が込められています。
 これは植物でも動物でも共通です。

ヒメアカネ♂
腹部が赤いだけで胸部の様子は雌とそっくりなヒメアカネ♂。

 科名 トンボ目トンボ科アカネ属
 和名 ヒメアカネ
 大きさ 体長28~38mm
 食餌動植物 分かりません。 
 分布 北海道・本州・四国・九州
 活動月 6~10月
 特徴 雌には額上部に黒斑(細い横筋)があります。無い個体もあるそうです。
     国内の赤トンボの中では最小の種です。

ヒメアカネ 黒条3で 同定す

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