アゲハモドキ 幼虫と成虫
2020年3月17日(火)
アゲハモドキ 幼虫と成虫 撮影日:2016/08/03,08/20 撮影場所:勿来の関
今日紹介するのは勿来の関で2016年8月3日と8月20日に観察したアゲハモドキです。

①アゲハモドキ幼虫が食べるミズキ
勿来の関にはアゲハモドキ幼虫が食べるミズキ・ヤマボウシが少し分布しています。
だから,灯火にも飛来するアゲハモドキがたまに見つかります。
高木となるミズキの葉はなかなか上から見られません。
しかし,道路の法面から生えているので都合よく見られるミズキがあります。
あるとき,赤矢印がさしているように虫食い跡が目立った枝がありました。
もしかしてこの樹木にアゲハモドキの幼虫がいるかもしれないと思い,葉を裏返ししました。
けれども,その年には見つけられませんでした。
それから3年くらい経った8月3日に葉の裏に隠れている幼虫を見つけました。
ところが,その年以降この木で幼虫を見つけることは出来ないでいます。
全くの偶然だったのでしょうか。

②アゲハモドキ幼虫(アゲハモドキガ科)
成虫は真っ黒なのに,幼虫が真っ白なので驚きです。
白い毛糸を身に纏っている感じです。
頭と尻に密生し腹部中央はまばらです。

③アゲハモドキ幼虫
葉を食べすぎて自分の体が丸見えになっています。

④アゲハモドキ幼虫
幼虫は太い主脈にしがみついて動きません。

⑤アゲハモドキ成虫(アゲハモドキガ科)
体に毒を持つジャコウアゲハに擬態していると考えられています。
後翅縁だけでなく,腹部腹も赤いです。

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アゲハモドキ 幼虫と成虫 撮影日:2016/08/03,08/20 撮影場所:勿来の関
今日紹介するのは勿来の関で2016年8月3日と8月20日に観察したアゲハモドキです。

①アゲハモドキ幼虫が食べるミズキ
勿来の関にはアゲハモドキ幼虫が食べるミズキ・ヤマボウシが少し分布しています。
だから,灯火にも飛来するアゲハモドキがたまに見つかります。
高木となるミズキの葉はなかなか上から見られません。
しかし,道路の法面から生えているので都合よく見られるミズキがあります。
あるとき,赤矢印がさしているように虫食い跡が目立った枝がありました。
もしかしてこの樹木にアゲハモドキの幼虫がいるかもしれないと思い,葉を裏返ししました。
けれども,その年には見つけられませんでした。
それから3年くらい経った8月3日に葉の裏に隠れている幼虫を見つけました。
ところが,その年以降この木で幼虫を見つけることは出来ないでいます。
全くの偶然だったのでしょうか。

②アゲハモドキ幼虫(アゲハモドキガ科)
成虫は真っ黒なのに,幼虫が真っ白なので驚きです。
白い毛糸を身に纏っている感じです。
頭と尻に密生し腹部中央はまばらです。

③アゲハモドキ幼虫
葉を食べすぎて自分の体が丸見えになっています。

④アゲハモドキ幼虫
幼虫は太い主脈にしがみついて動きません。

⑤アゲハモドキ成虫(アゲハモドキガ科)
体に毒を持つジャコウアゲハに擬態していると考えられています。
後翅縁だけでなく,腹部腹も赤いです。

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7月に見られた蛾(23)
2017年4月24日(月)
7月に見られた蛾(23) 撮影日:2016/07/25~07/27 場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関の灯火へ2016年7月25日~7月27日に飛来した蛾です。

①ハジマヨトウ(ヤガ科ヨトウガ亜科)
翅頂から頭部の方へ3分の1寄った所に台形の紋があります。
白い縁取りがあります。
その台形の紋が同定のポイントになります。

②コウンモンクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)
同定ポイントは次の通りです。
①前翅中央よりも前縁の方へずれた所に白点があります。
②この白点より少し頭部の方へずれた所には黒点があります。
③前翅翅頂から後縁まで薄褐色の亜外縁線があり後翅に続いています。

③ホソバシャチホコ(シャチホコガ科)
外縁から腹端が覗いていませんがシャチホコガ科の蛾です。
前翅中央というよりも前縁寄りの場所に円みがかった薄褐色の紋があります。

④ミノオマイマイ(ドクガ科)
ノンネマイマイに似ています。
でも,地色が真っ白でなく灰色を帯びているのでミノオマイマイとしました。

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7月に見られた蛾(23) 撮影日:2016/07/25~07/27 場所:勿来の関
今日,紹介するのは勿来の関の灯火へ2016年7月25日~7月27日に飛来した蛾です。

①ハジマヨトウ(ヤガ科ヨトウガ亜科)
翅頂から頭部の方へ3分の1寄った所に台形の紋があります。
白い縁取りがあります。
その台形の紋が同定のポイントになります。

②コウンモンクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)
同定ポイントは次の通りです。
①前翅中央よりも前縁の方へずれた所に白点があります。
②この白点より少し頭部の方へずれた所には黒点があります。
③前翅翅頂から後縁まで薄褐色の亜外縁線があり後翅に続いています。

③ホソバシャチホコ(シャチホコガ科)
外縁から腹端が覗いていませんがシャチホコガ科の蛾です。
前翅中央というよりも前縁寄りの場所に円みがかった薄褐色の紋があります。

④ミノオマイマイ(ドクガ科)
ノンネマイマイに似ています。
でも,地色が真っ白でなく灰色を帯びているのでミノオマイマイとしました。

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tag : 7月に見られた蛾(23)
ラクダムシ
2016年6月4日(土)
ラクダムシ 撮影日:2015/06/11 場所:勿来の関
アミメカゲロウ目ラクダムシ科のラクダムシを紹介します。
白い壁に不思議な昆虫が止まっています。ウスバカゲロウを黒くしたような昆虫です。

長い産卵管が腹端から出ているラクダムシ雌。
中胸には2箇所に膨らみ(赤矢印)が見られます。この膨らみをラクダの瘤(こぶ)に見立ててラクダムシと名付けたようです。

胸の2箇所に膨らみ(赤矢印)があってラクダの瘤(こぶ)に見立てられているラクダムシ雌。
黒い縁紋以外翅は透明です。
胸部や腹部には白い横縞が見られ,金色の首輪をしていてなかなか洒落ています。
腹端から出ている細い管は,産卵管です。
幼虫は,主にマツの樹皮裏に生息していて虫を食べるようです。この長い産卵管を樹皮の隙間に差し込んで産卵するのでしょう。

勿来の関はアカマツの名所だけにラクダムシが見られるのでしょう。
科名 アミメカゲロウ目ラクダムシ科
和名 ラクダムシ
大きさ 体長 雄7~8㎜ 雌10~12㎜
分布 北海道、本州、四国、九州
出現 4~7月
食餌動植物 虫を食べます。
特徴 頚(くび)が長く,中胸が膨れている点がラクダに似ているので名付けられたようです。
胸に2個 膨らみありて ラクダムシ

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ラクダムシ 撮影日:2015/06/11 場所:勿来の関
アミメカゲロウ目ラクダムシ科のラクダムシを紹介します。
白い壁に不思議な昆虫が止まっています。ウスバカゲロウを黒くしたような昆虫です。

長い産卵管が腹端から出ているラクダムシ雌。
中胸には2箇所に膨らみ(赤矢印)が見られます。この膨らみをラクダの瘤(こぶ)に見立ててラクダムシと名付けたようです。

胸の2箇所に膨らみ(赤矢印)があってラクダの瘤(こぶ)に見立てられているラクダムシ雌。
黒い縁紋以外翅は透明です。
胸部や腹部には白い横縞が見られ,金色の首輪をしていてなかなか洒落ています。
腹端から出ている細い管は,産卵管です。
幼虫は,主にマツの樹皮裏に生息していて虫を食べるようです。この長い産卵管を樹皮の隙間に差し込んで産卵するのでしょう。

勿来の関はアカマツの名所だけにラクダムシが見られるのでしょう。
科名 アミメカゲロウ目ラクダムシ科
和名 ラクダムシ
大きさ 体長 雄7~8㎜ 雌10~12㎜
分布 北海道、本州、四国、九州
出現 4~7月
食餌動植物 虫を食べます。
特徴 頚(くび)が長く,中胸が膨れている点がラクダに似ているので名付けられたようです。
胸に2個 膨らみありて ラクダムシ

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tag : ラクダムシ
コガタコガネグモ
2014年7月27日(日)
コガタコガネグモ 撮影年:2014/07/26 場所:勿来の関
コガネグモ科のコガタコガネグモを紹介します。
勿来の関にある建物の窓を見ると白い×印のあるクモの巣が目につきました。昨日まではありませんでしたからできたばかりの巣です。どんなクモなのか観察するために近付きました。
クリーム色の腹部に赤や黒の紋がある奇麗なクモです。早速,角度を変えながら写真を撮りました。
ところで,太くて白くなっている部分を昔は,クモが隠れるためだろうと考え隠れ帯と呼んでました。今は白帯とかスタビリメンタムともいいます。誤解を避けるために,ここでは白帯と呼ぶことにします。

白帯の外側は黄矢印で示したように網の目が粗いコガタコガネグモの巣。
それにしてもなぜこのような白帯をつけるのでしょうか。
幼い頃私は,わざわざ白帯をつけたら「クモの巣がここにあるぞ。」と昆虫に知られてしまい逆効果だろうと思っていました。
「渡部健博士のカタ-リウズグモが形成する円網構造の可塑性とその機能に関する生態学的研究」によると次のようなことが明らかになりました。<詳しくはこちら>
カタ-リウズグモが作る白帯は紫外線を反射し餌昆虫を引きつける。
私は,コガタコガネグモについても,同じことがいえるだろうと考えました。
①白帯が紫外線を反射する。
②それに引き寄せられて昆虫が網にかかる。
③網にかかった昆虫をすぐ捕まえて食べる。

白帯の内側は網の目が細かくなっているコガタコガネグモの巣。
A 反射した紫外線に引き寄せられた昆虫が網にかかる場所は端よりも白帯の近くだろうと私は考えました。
B それならば白帯に近い部分の目を細かくしてあるはずです。その外側は目を細かくしても無意味だろうと考えました。
そこで私は,写した写真を拡大してBの考えを確かめてみました。
予想通り白帯がある部分の網の目は細かく,その外は粗くなっていることが分かりました。

クリーム色の腹部に赤や黒の紋があって奇麗なコガタコガネグモ。
科名 コガネグモ科
和名 コガタコガネグモ
大きさ 体長 雌6~12 雄4.5mm
食餌動植物
分布 本州・四国・九州・沖縄
出現月 7~10月
特徴 白帯(隠れ帯・スタビリメンタムともいいます。)を円網につけます。
白帯を つける理由は 餌寄せに
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コガタコガネグモ 撮影年:2014/07/26 場所:勿来の関
コガネグモ科のコガタコガネグモを紹介します。
勿来の関にある建物の窓を見ると白い×印のあるクモの巣が目につきました。昨日まではありませんでしたからできたばかりの巣です。どんなクモなのか観察するために近付きました。
クリーム色の腹部に赤や黒の紋がある奇麗なクモです。早速,角度を変えながら写真を撮りました。
ところで,太くて白くなっている部分を昔は,クモが隠れるためだろうと考え隠れ帯と呼んでました。今は白帯とかスタビリメンタムともいいます。誤解を避けるために,ここでは白帯と呼ぶことにします。

白帯の外側は黄矢印で示したように網の目が粗いコガタコガネグモの巣。
それにしてもなぜこのような白帯をつけるのでしょうか。
幼い頃私は,わざわざ白帯をつけたら「クモの巣がここにあるぞ。」と昆虫に知られてしまい逆効果だろうと思っていました。
「渡部健博士のカタ-リウズグモが形成する円網構造の可塑性とその機能に関する生態学的研究」によると次のようなことが明らかになりました。<詳しくはこちら>
カタ-リウズグモが作る白帯は紫外線を反射し餌昆虫を引きつける。
私は,コガタコガネグモについても,同じことがいえるだろうと考えました。
①白帯が紫外線を反射する。
②それに引き寄せられて昆虫が網にかかる。
③網にかかった昆虫をすぐ捕まえて食べる。

白帯の内側は網の目が細かくなっているコガタコガネグモの巣。
A 反射した紫外線に引き寄せられた昆虫が網にかかる場所は端よりも白帯の近くだろうと私は考えました。
B それならば白帯に近い部分の目を細かくしてあるはずです。その外側は目を細かくしても無意味だろうと考えました。
そこで私は,写した写真を拡大してBの考えを確かめてみました。
予想通り白帯がある部分の網の目は細かく,その外は粗くなっていることが分かりました。

クリーム色の腹部に赤や黒の紋があって奇麗なコガタコガネグモ。
科名 コガネグモ科
和名 コガタコガネグモ
大きさ 体長 雌6~12 雄4.5mm
食餌動植物
分布 本州・四国・九州・沖縄
出現月 7~10月
特徴 白帯(隠れ帯・スタビリメンタムともいいます。)を円網につけます。
白帯を つける理由は 餌寄せに
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tag : コガタコガネグモ